節約

「持ち家は負債」問題について、貸借対照表(B/S)を使って考えてみるとわかりやすいので解説します。

日本の場合、持ち家は「資産」じゃなくて「負債」というお話。

先日、両学長のYouTube「第221回 【まさかの73歳】住宅ローンの完済予定年齢がヤバイ。ローン破産しない対策を解説【お金の勉強 初級編】」でも、そんな話題が出てきましたが、この動画を見ながら、

Kaz
Kaz
これって、企業の貸借対照表(バランスシート)で表現するとわかりやすいなー

と感じ、今日はバランスシート的な?捉え方から、持ち家=負債問題を解説してみたいと思います。

 

数字とか苦手
数字とか苦手
貸借対照表なんて、よくわからないー

って方も、ぜんぜん難しい話ではないので、ぜひお読みいただけましたら幸いです。

こんな人に読んでもたいたい

  • 持ち家負債問題:なんとなく分かるんだけ、いまひとつ腹落ちしない
  • 持ち家がなんで負債なの! と思う方
  • 貸借対照表(B/Sバランスシート)って、なんだか難しいと感じてる方

 

まず貸借対照表を簡単に説明

まずは見た目ですが、こんな感じのモノですよね。

貸借対照表

これを見ただけで、

経理苦手
経理苦手
わぁー、もうイヤ

って方もいそうですが、

貸借対照表は、とある時点(決算期末など)の会社の資産の状況を示した表

なだけです。なので、ぜんぜん難しい内容ではありません。

右と左が分かれているのは

こういうことを意味しています。

  • 右側:資金の調達方法
  • 左側:資金の使い道

なので、実際の貸借対照表の

  • 右側:負債・純資産 = 借入金や資本金(会社を作る際に用意したお金)など
  • 左側:資産 = 現金預金や固定資産など

が記載されているわけです。

「資産」と「純資産」

似たような名称が出てきて、??かもしれませんが、よくみると分かります。

資産から負債を引いたものが純資産

です。

なので、純粋に、本当の資産と言えるのは、この「純資産」になります。

これを持ち家の取得に当てはめると

この図に、持ち家を借金して買った場合の2つの例を当てはめてみましょう。

分かりやすいように、「資産が家だけ」という形で表現しています。

これが望ましい状態

持ち家の価値の方が、借金(負債)の額よりも多い状況です。

これであれば万が一、何かの事情で家を手放さないとダメになった際も、借金は全部返済できます。

「リセールバリューの高い家」を買いましょう!

というのはこの理由によるところです。

残念ながら多くのケースはこちら

先ほどとは逆に、借金の額の方が、持ち家の価値よりも多い場合の図です。

これだと、万が一の際に家を売っても借金だけが残る というツラい状態になります。

 

上の絵の段差になっている部分を埋めあわせる現金なりがあれば良いのですが、競売にかかるようなケースでは、こういった借金だけ残るといったケースも多いように思われます。

日本の家、特に新築は必ずこの状態になる

最近CMでもよく見かけますが、

新築の家は鍵を空けた瞬間に、価値が20-30%下がる

と言われています。

実際の価値に、業者の利益や広告費などが上乗せされ、販売されているためです。

リセールバリューの高い家は

「中古の家を買ってリノベ」が最近人気になっているのは、そもそも新築の住宅の価格がトンデモなく高くなっていることもあるのですが、築20年程度経つと、家の価値の下落が落ち着くということもその要因かと思われます。

とはいえ、リセールバリューが高い、上掲の図のような家を手に入れるのは、素人にはなかなか難しいようです。

そのため、基本的に、「持ち家=負債」という図式に至るような次第です。

よくある反論

賃貸でずっと払い続け、何も残らないのより良いのでは?

借金を払い切ると、確かにその家は純資産になります。

ただ仮にローン期間が35年だとすると、新築だった家は築35年の家になっています。

その家の資産価値は、払っただけの金額に見合うか微妙なところです。

また、確かに住む場所には困らないかもしれませんが、修繕にかかる費用や固定資産税なども考慮する必要もあります。

そして、最大のポイントはこちら

一度購入すると、途中で路線変更が難しい

これが一番のネックと言えるでしょう。

賃貸であれば、万が一の際は、より家賃の安い家に引っ越したりなど、対処は可能ですが、持ち家で借金を抱えた場合、逃げ場がないということだけは、考えておく必要があるでしょう。

マイホームを持つのが夢

これは、ぜんぜんOKです。

いままで記してきたことは、すべてお金観点でのお話で、「心の豊かさ」的な部分は加味していません。

なので、そういった金銭以外の部分の価値に重きを置くのであれば、それは個人の嗜好の問題なのです。

ただこの場合も、今まで書き記してきたような内容も、十分吟味する必要はあるように思います。

 

私自身はずっと賃貸なのですが、自分の家を持たれるのは、それはそれで素晴らしいことだと思います。

お金以外の価値も考えれば、どちらが正しい、間違っているというものでは無いでしょう。

ただ、購入を検討する場合は、人生でもっとも高い買い物ですので、周りの状況や声に惑わされず、慎重に判断選択して行くべきだなぁと思う次第です。