株式等投資

NISAロールオーバー(非課税期間延長)の案内が来たら、注意点すべき点はただ1つ

SBI証券NISAロールオーバーとは?

年末が近づき、今年も証券会社からNISAのロールオーバーの案内が届きました。

実は私、昨年ロールオーバをすっかり忘れて、NISA枠から外れてしまった銘柄を作ってしまいました。。

 

というわけで本日は、一般NISAでロールオーバーする際に、注意すべきことを1つだけ、ご案内したいと思います。

こんな方に読んでもらいたい

  • 一般NISAで資産運用されてる方
  • ロールオーバーの案内が届いた方
  • ロールオーバーするのがいいのか、しない方がいいのか、どうなんだろう?と思ってる方

 

ロールオーバーの説明を簡単に

まずNISAのメリットですが、

NISA枠で購入した株式等は、「配当金」や「売買した際に生じた利益」5年間非課税

です。

では、この5年という期間が満了したら、どうなるのか?

ここで出てくるのが「ロールオーバー」という仕組みになります。

  • 5年間の非課税期間が満了したあと
  • 翌年のNISA非課税投資枠へ
  • 保有している金融商品を移して
  • 再度5年間非課税で運用する

この手続きを「ロールオーバー」と呼びます。

手続きをしないとどうなるか

証券会社で、特定口座への移管が行われます。

特定口座が開設されていない場合一般口座への移管となります。

なので、上述のメリットが享受できないだけで、特段大変なことになったりするわけではありません。

ただし、ケースによりデメリットが生じます。

どんなデメリットが生じるかと言うと

以下、私がNISA口座を開設しているSBI証券から届いた「NISAロールオーバー(非課税期間延長)受付開始」メールから一部引用させていただきます。

特定/一般口座へ移管する場合、取得価額は非課税期間満了時の最終営業日時点の時価となります。

 

赤字にしたところがポイントなのですが、ひらがな3文字以外全部漢字 で何のことだろな印象ですよね(笑)

取得価格が変わる という意味です

以下、先ほどのメールからまた引用させていただきます。

お申込み期間

【WEBでお手続きする方】
2020/12/8(火)WEBアップロード分 まで

【郵送でお手続きする方】
2020/12/4(金)当社必着 まで

との記載があります。

これを過ぎてしまうと、強制的に、特定口座または一般口座という、NISA枠外に次の年度から移管されるのですが、「この最終日の価格」で、新年度以降は、購入したものと見なされる=取得価格が変わる ことになるというわけです。

それで何が不都合なの?

以下、具体例を挙げてご案内します。

NISAロールオーバー事例

このVYMですが、もともとはNISA枠で購入したモノでした。

ただ、いまは上記のとおり、特定口座扱いになっています。

冒頭で、「昨年ロールオーバをすっかり忘れて」と書いたのがまさにこの銘柄です。

 

取得単価の欄をご覧ください

93.71USDになっていると思います。

でも、実際にこのETFを購入したときの単価は、62.44USDでした。

要は、移管の時点=非課税期間満了時の最終営業日時点の時価

が、93.71USDだったので、その金額で購入したことになってしまっているわけです。

 

いまこの状態で売却すると

評価損益がマイナス96.7USDなので、損失になりますので、課税はされません。

でも、実際購入した単価は、62.44USDなので、利益(キャピタルゲイン)はあるのです。

え!じゃあ課税なしでお得じゃないかー

という声が聞こえて来そうですが、ではこの逆のケースではどうでしょう?

 

実際の取得単価より、期間満了時に値下がりしていた場合

この時も仕組みは同じなので、

取得価格=非課税期間満了時の最終営業日時点の時価

に、取得単価が変わります。

その結果、どうなるかと言うと、

値下がり後の額で取得したことなるので、その後、値が上がった場合、その差額は全部利益扱いになる

のです。

ほんとは、まだマイナスにも関わらず、利益が出ていることになってしまい課税されるという、悲しい状況に陥る次第です。

 

ロールオーバーの案内が来たらよく考えるのが大切

利益が出ている場合

  • 売却して、非課税枠のメリットを享受する
  • ロールオーバーして引き続き保有 ※配当が目的の場合など
  • ロールオーバーせずに、特定口座等に移管し様子見。場合により売却

のいずれかでしょう。

 

損失が生じている場合

ロールオーバーしないのは、上述のようなデメリットを考えると、無しかなぁと思います。

ロールオーバーするのは、結論の先延ばし といった感じになります。また値を戻す期待値が高い場合はアリでしょう。

期待値が低い場合、売却してすっきりするのもアリです。が、その場合、損益通算ができませんので、マイナス額がそのまま損失になることに留意しましょう。

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現行NISA制度は2023年まで

ロールオーバーすると、翌年の一般NISA枠=120万円から、ロールオーバーした分だけ、枠が少なくなりますので、この点も注意です。

ただ、現行NISA制度は2023年までのため、ロールオーバーの利用も2023年までとなっています。

2023年中に購入したモノについては、5年間非課税で保有することができます。

このあたりも意識して、どう運用するか考える必要もありそうです。

 

以上、本日はNISAのロールオーバーについて記してみました。

ちょっと面倒な印象かもしれませんが、各証券会社のサイトでも丁寧に解説されていたりしますので、お得な制度で損をしないように 留意して運用しましょう。