株式等投資

インテルが時間外で急落。株主として同社事業を考察してみた。

昨日引け後に決算発表した[INTC] インテルの株価が急落中です。

時間外で一時2桁安。

原因はデータセンター向け売上高が、市場予想より下回ったことを嫌気されたためのようです。

引け後に発表され7-9月期決算は、調整後の一株当たり利益が1.11ドルと市場予想と一致したものの、データセンター向け売上高が59.1億ドルと、市場予想の62.1億ドルを下回ったような次第です。

私も現在20株だけですが、平均単価$49.19-の株主ということで、本日は急遽、インテルについて、語ってみたいと思います。

インテルはみんな知ってると思いますが

  • 米国カリフォルニア州のサンタクララに本社を置く世界最大の半導体メーカー
  • 長年パソコン市場を席捲してきたが、スマホ市場ではクアルコム・アーム等に後塵を拝している
  • 今後力を入れていく事業はデータセンターとIoT分野と謳っている
  • 2019年4月 5Gモデム事業から撤退する方針を表明

昔は良かったものの、スマホ時代に後塵を排した感がいっぱいの銘柄です。

 

スマホで遅れをとった経緯

インテルは上記のとおりパソコン向け市場では、圧倒的なシェアを誇っていました。「Intel inside(インテル入ってる)」のCMをよく見かけた頃です。

当時PCでは、Word/Excel等を使ったり、ブラウザでWEBサイトを見たり、ゲームをしたりなど、様々な用途に対応するためのプロセッサーが開発され進化して行きました。そして、処理性能の向上に伴い消費電力もどんどん増していったのです。

スマホ向けに求められた仕様は?

一方、モバイル端末向けに求められるのは、コンパクトなサイズと、長い時間バッテリーが保つ低消費電力のプロセッサーでした。

そこにフィットしたのが、ARM アーキテクチャというイギリスのアーム ホールディングスという企業の設計思想に基づくプロセッサーでした。

2016年にソフトバンクが買収し、今年エヌビディアに売却してた例のアームです。

 

これに対抗して、インテルも「Atom」というプロセッサーで挑みましたが、2016年4月Atomプロセッサーを搭載するモバイルプラットフォームの開発を停止するとの発表がなされました。

これを以て世間では、インテルがクアルコム・アームに敗北という評価となった次第でした。

5G時代を迎えるのに、撤退ってどういうことだったのか?

上述の発表を行った時点で当時のCEOは、今後注力していく分野の中に「5G」を挙げていました。

4Gでは敗れ去ったものの、5Gでは覇権をと、全力をあげて開発に取り組んでいたのです。

 

モバイル向けのプロセッサーは、「SoC(System on a Chip)」と呼ばれる、CPU以外に、グラフィック部分を担うGPU、そして通信のためのモデム等がひとまとめになった形になっています。

従来のPCであれば、個々のパーツを別で装備することで何ら問題ななかったのですが、組み込む対象がスマホという小型なデバイスとなり、そこに様々なパーツを詰め込む必要性から、最低限のCPU/GPU/モデム等のパーツをパッケージ化した形態が求められたと考えればわかりやすいです。

 

インテルは、2018年11月に5Gモデムの開発を発表。2019年1月のCESでは、同規格へのさらなる注力を表明していましたが、その裏で市場では、iPhone2020年モデルに間に合わないのではとの観測も出ていました。

iPhoneに搭載するモデムチップは、クアルコムが2016年まで独占供給していましたが、その後インテル製チップの採用を開始し、2018年のiPhone XS/XS Max/XRでは、クアルコム製モデムチップを完全に排除される形となりました。

アップルはインテルのモデム製品に頼るしかない状況にも関わらず、その開発が遅れるなか、独自設計の5Gモデムチップ開発を進めるのでは憶測も飛び交いました。

そして昨年4月に、

  • アップルとクアルコムが全ての特許訴訟取り下げで合意
  • インテル「5G」モデム事業から撤退すると発表

に至ったのです。

でも、この撤退報道で株価が上がりました

以下、CEOボブ・スワン氏のコメントです。

but in the smartphone modem business it has become apparent that there is no clear path to profitability and positive returns,

「スマホのモデム事業では、収益性や利益への明確な道筋がないことが明らかになった」

5G continues to be a strategic priority across Intel, and our team has developed a valuable portfolio of wireless products and intellectual property. We are assessing our options to realize the value we have created, including the opportunities in a wide variety of data-centric platforms and devices in a 5G world.

「5Gはインテルの戦略における優先事項であり続けている。我々のチームは、ワイヤレス関連製品および知的財産について貴重なポートフォリオを開発済みだ。我々は5G分野における広く様々なデータ中心のプラットフォームやデバイスを含めて、生み出してきた価値を生かすための選択肢を検討している」

 

この発表・コメントを受けてアナリスト達は、アップル社向けに5Gモデムを提供しなければならないという呪縛から解き放たれ、コスト削減の取り組みが加速し、データセンターやIoT分野への取り組みが加速していくと捉えた模様です。

 

そんな背景のなかデータセンター向けが失速

インテルの「Xeon」プロセッサーはデータセンター向け半導体市場で95%強のシェアを誇ります。

そえゆえに株価が今回大きな反応を示したと言えそうです。

データセンター市場に対しては、「EPYC(エピック)」という名の製品群を販売している[AMD]アドバンスト・マイクロ・デバイセズとの争いも影響しているのかもしれません。

今日の日経にもデータセンター絡みの記事が

都内にデータセンター続々 世界の不動産マネー集まる
巨大DC建設ラッシュ(下)

大規模データセンター(DC)は「DC銀座」と呼ばれる千葉県印西市だけでなく、東京都内にも続々と新設されている。国内DC大手のNTTコミュニケーションズも関東圏で最大級となるDCを開設した。旺盛なクラウド向けに加えて、ウェブホスティングなど従来型の非クラウド向けも底堅い需要がある。豊富な資金力を持つ外資系や新興勢の勢力拡大などを背景に、今後は業界内での合従連衡も進みそうだ。

記事では、定番のアジュールやAWSの話題のほか、1990年代から2000年代初頭にかけて、企業やITベンダー・サービス事業者が設けた電算センターやDCの老朽化にともなう受け皿としての需要にも触れられています。

また、DCの開発・運用に特化した不動産投資信託(REIT)の件も大きく取り上げられています。

それだけ、データセンター事業は、まだまだこれからグロースする分野と言えそうです。

この下落は良い押し目と捉えて

クアルコムの株価は、はるか彼方に上昇してしまい買い増せないままになってしまいました。

インテルはここは良い押し目と感じています。

今夜の株価次第ですが、少し買い増そうと画策中です。

 

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